2012年6月11日月曜日

朝会校長講話(6/11)


どうして勉強するのか 狼少女の話


 今日は,「どうして勉強するのか」という話をします。
 みなさんは,インドという国を知っていますか。
 今から90年前のインドのジャングルで,狼に育てられた2人の少女が発見されました。発見されたとき,2人は四つ足で走り,置かれた皿から手を使わずに飲み食いし,死んだ鳥の肉をむさぼり食い,夜には遠吠えをしました。暗闇を恐れず,暗闇でも物を見ることができたそうです。
 しかし,年下の子は発見されてから1年足らずで死んでしまいました。年上の子は約9年間生き続けました。少しずつ人間らしさを取り戻したのですが,30語ほどしか話すことができないまま,17才で死んでしまったそうです。
 みなさんは,この話を聞いてどう思いますか。そうですね,人間の赤ちゃんは人間であっても狼に育てられれば狼にでもなってしまうということです。
 人間は,どう教えられるかで,どのような人にでもなってしまうということです。
 「どうして勉強するのか」それは,人間が人間らしく生きていくためなのです。みなさんも,しっかり勉強して,より人間らしい自分をつくっていってください。